テクサー社がスマート農業・水産業向きIoTプラットフォーム 製造販売企業との業務提携を発表
ZETAアライアンスメンバーである株式会社テクサー(本社:京都市下京区、代表取締役CEO:朱 強、以下テクサー)は、本年7月31日に、中国で農業・水産業向きIoTプラットフォームの製造販売を行っているNB-Innovations社(本社:中国深セン、CEO:馬 俊娜、以下NBI)との業務提携に合意した。
テクサーはIoT向きのデータ通信インフラLPWAN(*1)の最新規格であるZETA(*2)関連製品の販売を行っており、今年6月には凸版印刷株式会社(本社:東京)、株式会社QTnet(本社:福岡市)、アイティアクセス株式会社(本社:横浜市)とともにZETAアライアンス(*3)を設立してZETAの普及を進めてきた。
NBIは2015年に中国深センで農業・水産業の専門家集団として創業し、農業・水産業のIT化に必要な多数のセンサとセンサで取得したデータをクラウドに送信するための無線データ通信モジュールを組合せた、農業・水産業用のIoTセンサノードWatcher Proシリーズを開発・販売している。NBIはこの分野で中国国内の注目を集めており、既に中国各地の大規模農園や水産基地でシステムを展開している。
NBIのシステムは次のような特長を持っている
- 農業・水産業に必要な多数のセンサを提供、
- センサ拡張ハブを用いて任意の組合せでセンサを追加可能、
- 複数の通信規格に対応する無線データ通信が可能、
- クラウド対応のアプリケーション・プラットフォームを提供。
今回の業務提携でテクサーはNBIの製品の日本国内での3年間の独占販売権を取得することになった。これにより、テクサーはZETA規格に適合した各種の農業・水産業用センサの豊富なラインナップを日本の市場へ提供することが可能となり、ZETAの普及にますます弾みがつくことになる。今後、ZETA LPWANを利用したアプリケーション・プラットフォームの普及により、日本のスマート農業・水産業の実現を加速させたい。新製品の販売開始は2018年11月の予定である。
また、NBIの現製品の無線通信方式はLoRaWANおよび携帯電話(GPRS)のみに対応しているが、今回の提携によりZETA対応製品がラインナップに加わることになる。NBIは今後更にLTE-MやNB-IoTなどの通信規格にも対応する予定である。これにより、NBIは顧客のニーズへのより柔軟な対応が可能になる。
NB-Innovations社のコメント
馬 俊娜 (NB-Innovations社 CEO)
「今回のテクサー社との連携によってZETAプロトコルへの対応も可能になり、無線通信環境の劣悪な中山間地域の農地などにも対応できることになる。これを強みに、中山間地が多い日本市場への展開を加速したい。」
テクサー社のコメント
朱 強(テクサー社 CEO)
「今回のNB-Innovations社との連携で、製品のラインアップが充実されるだけではなく、新しいアプリケーション・プラットフォームの提供も可能となり、ZETAの普及に弾みがつく。これにより、日本でのスマート農業・水産業の実現に貢献したい。」
参考情報:
*1 LPWAN: Low Power Wide Area Network(低消費電力広域ネットワーク)
*2 ZETA LPWAN
https://techsor.co.jp/zeta.php
*3 ZETAアライアンス
https://zeta-alliance.org
NB-Innovations社
http://www.nongbotech.com
テクサー社
https://techsor.co.jp