Members活用事例・レポート

株式会社ソシオネクスト

ZETA京都テストベッド体験記

2019年にZETAアライアンスに加入した株式会社ソシオネクスト様よりZETA京都テストベッドの体験記をお寄せいただいたのでご紹介します。株式会社ソシオネクスト様は、ZETag用LSIの開発を進めるなどZETAへの取り組みも活発な半導体メーカーで、今回、テストベッドでの苦労話などZETAへ取り組む皆様に共有することで少しでも参考になればということでご寄稿いただきました。この場を借りて株式会社ソシオネクスト様のご寄稿に感謝申し上げます。
はじめに

弊社、株式会社ソシオネクストは2015年に富士通とパナソニックのシステムLSI事業を統合して発足した会社で、現在はZETag用のLSI開発も進めているファブレスの半導体メーカーです。そのなかで、私はマーケティング部門に所属し、ZETAに関わる業務にも従事しております。

今回、ZETA京都テストベッドを利用した際に経験したこと体験記としてまとめましたので共有させて頂きます。

私たちは、ZETAアライアンスのメンバーとはなりましたが、ZETAの実フィールドでの利用経験がなかったことから、ZETAの特性を実機で評価し、より深い理解と知見を得ることでZETag用LSIの開発にフィードバッグをできるような取り組みを進めていきたいと考えておりました。

どのように実機での知見獲得を進めようかと考えていたところ、ZETAアライアンスで「ZETA京都テストベッド」の提供が開始されました。

そこで、私たちが開発した『ZETAプレゼンスセンサー』の試作機で通信テストを行うことにしました。

「ZETA + 電波センサー」プレゼンスセンサー(試作品)

『ZETAプレゼンスセンサー』はソシオネクスト製の電波センサーと凸版印刷製のZETAモジュールを組み合わせたものです。

電波センサーは、人の在/不在を監視する「プレゼンス検知」機能を持っており、予め設定した距離の範囲内に人が「いる」/「いない」ということを検知することができます。 この機能を使うことで、従来のPIR型センサーによる人感センサーでは進入情報しか扱えなかったところが、電波センサーによるプレゼンスセンサーでは分単位での在室状況の判別までできるようになります。

なお、PIR(Passive Infrared Ray)型センサーは、焦電型赤外線センサーを利用しており、“人体等から発生する赤外線の変化”を検知しています。

一方、電波式センサーは、電波の送受信で距離を測定するため、検知結果を利用して位置情報も測定することが可能となります。

電波センサーについてご興味のある方は、以下のURLで説明しておりますのでご参照ください。
http://www.socionext.com/jp/products/assp/radar-sensor/

今回、私たちにとって初めてのLPWAへの取り組みということもあり、マーケティング部門を担当している私が実機での評価を進めていくこととなりました。

私は、システムLSI分野の知見はあるものの、LPWAの通信についてはこれまでの経験もなく、あまり知識がありませんでした。

今回は、試作機を用いてZETA通信を介したデータを取得するというものですが、ZETA京都テストベッドの基地局と2km程度の距離であれば簡単に接続ができる、と単純に考えておりました。

ここから、私の奮闘記が始まっていきます・・・

最初の壁?

2020年、夏。早速、私は出来上がったばかりのプレゼンスセンサーの試作機で実験を始めました。 ZETA京都テストベッドの基地局から、私たちが勤務する「ソシオネクスト 京都事業所」までは直線距離で2.3kmのところにあります。

京都は建築高さ制限の関係もあり、比較的低い建物が多いところで、センサーを建物の3F部分の高さに設置すれば、簡単にZETA基地局との通信ができるだろうと思い、プレゼンスセンサーをZETA基地局の方角に向いた社内の3階にある食堂の窓側に設置してみました。

ドキドキしながら、ZETAサーバーのログとにらめっこし、接続が確立されるのを待ちました。

しかし・・・全くつながってくれません・・・なんで???


この後に一体どのような展開が待っているのか・・・
続きを含めた全編は、ダウンロードにてご覧いただくことができます。

以下のフォームを記入の上、ダウンロードへとお進みください。フォームの送信後、入力いただいたメールアドレス宛にメールにて体験記の全編をダウンロードできるURLとパスワードをお送りいたします。

資料ダウンロード

必須お名前
必須フリガナ
必須メールアドレス
必須メールアドレス
必須会社・団体名
必須所属部署
必須役職
必須同意事項